光福寺が所属する浄土真宗本願寺派 高岡教区 氷見東組の行事である氷見東組「大乗のつどい」は、コロナ禍の影響で昨年は中止となりました。本年は5月に予定していたものを9月に延期しましたが、大都市圏の緊急事態宣言などで開催が微妙な状況になりました。
そんな中、氷見東組組長から「リモートで開催できないか」と連絡があり、急遽、御講師と相談の上リモートで開催しました。
第14回 氷見東組「大乗のつどい」大乗法話会
日 時 令和3年9月16日(木) 午後2時
会 場 光福寺本堂
御講師 赤井 智顕 先生(兵庫県西宮市)
演 題 「南無阿弥陀仏」を聞く
当日、御講師にはご自宅から配信していただき、光福寺でスクリーンに大きく映し出された御講師のお姿を見ながらスピーカーを通してお話を聴きました。参加者は声を出さずに距離をとって座り、換気、消毒、マスク着用等感染対策は十分に施しています。
回線のトラブルもなく、また先生もリモートに慣れていらっしゃるようで、大変聴きやすく安心して有難いお話をお聴かせいただきました。今はYouTubeなどですでに配信された法話を、テレビやパソコンで簡単に見ることができる時代です。しかしリアルタイムで私たちのためにお話しいただいていること、また双方向のやりとりができることで、実際に対面してお話を聴くような臨場感がありました。ご参加の皆さんも食い入るようにスクリーンを見つめてお話を聴いていらっしゃいました。
当然、顔を合わせて同じ空間でお話しいただく方が何倍もよい点はあると思います。ですがリモートは困難を乗り切るために仕方なく使うだけでなく、積極的に長所を活用していけばよいと今回気付かされました。
以前、都会の大企業でご活躍されたあと地方の寺に嫁がれた方をお招きしたいと考えたことがありました。違う視点で興味深いお話を聞けるかも知れないと思ったからです。しかし遠方から氷見までの日帰りは難しく、子育て世代の方をお招きすることは諦めていました。当時は思いつきもしませんでしたが、移動の労力や時間の拘束がないリモートを活用すれば十分に実現可能です。まだまだ周囲には「機械の操作は苦手」という意識が蔓延していますが、このコロナの時代だからこそ重い腰を上げるよい機会になったと思っています。