親鸞聖人を讃える報恩講は、浄土真宗の寺院にとって年間の最大の行事であり、数々の準備を行います。
約1週間前から徐々に準備に取りかかります。まずは力仕事から。
巻障子や襖は撤去し、内陣が開放的に見えるようにします。
すべての卓(しょく)に打敷を掛けます。前卓ビフォアの状態。
上にのっているものを撤去し、水引の枠を取り付けます。
水引(下掛)をかけます。床に直接置かれている卓には下掛を掛けます。
打敷をかけます。上卓にも打敷をかけます。
礼盤を置き、向卓と脇卓にも打敷をかけます。
前卓、上卓に香炉や蝋燭立、花瓶などを戻します。
報恩講の立華は前々日にしますので、花瓶や蝋燭立は通常のままです。
ここまでがひと仕事。
あと、両脇壇、余間の卓、外陣焼香卓にも打敷をかけます。
打敷をかけるときは筆返しを外します。(他の卓も同様)
これで打敷関係は終了です。
報恩講3日前、薮田仏教婦人会の皆さんが境内の草むしり清掃奉仕に来てくださいました。
2日前です。立華(左右一対、蝋燭立も一対)、貼り菓子など準備します。
そして報恩講に欠かせない御絵伝を右余間(向かって左)にかけます。
年に一度、この報恩講にだけ掲げられます。
御絵伝は礼拝の対象ではないので、前に卓(香炉、蝋燭、花)は置きません。菊燈一対を供えます。
余間や外陣も整えたら本堂内はずいぶんと準備が進んだ感じになりました。
このあとは他の場所づくりや幕張り、経本や蝋燭の準備、接待の準備など
ありますが、ここまでで長い記事になってしまいました。続きはまた今度!